投資初心者ミナ
1級FP/相続診断士 渡邉先生
株式会社 AWARD 取締役 ( award-finance.com ) 1級ファイナンシャルプランナー/相続診断士 慶応義塾大学理工学部卒。大手企業にて5年間会社員の後、得意とする金融・相続の知識を活かして、現職。お客様にあった着実な資産計画に定評あり。全国通算120回以上の講演経験を持ち、 書籍「貯蓄完全ガイド」を監修(晋遊舎出版) |
引用:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査結果の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/18/index.html
そもそも、退職金はもらえるか?
投資初心者ミナ
ご自身の会社が退職金をもらえるかどうかを確認することは、将来の資産の試算をする上で必要なものです。実は、厚生労働省が発表している「平成30年就労条件総合調査結果の概況」によると5社中1社は退職金をもらえていません。
ご自身の会社がどうなっているかは一度、人事・労務を担当する部署に確認したほうがよいでしょう。
退職金の平均は?
投資初心者ミナ
前出した「平成30年就労条件総合調査結果の概況」をみると2017年の1年間における勤続35年以上の定年退職者の学歴・職種別退職金は下記のようになります。
- 大学卒(管理・事務・技術職):1997万円
- 高校卒(管理・事務・技術職):1724万円
- 高校卒(現業職):1627万円
意外に多いように思いますが、こちらは全企業を対象にしている金額となります。
中小企業の退職金は?
投資初心者ミナ
東京都産業労働局労働相談情報センターが2018年12月に発表した「中小企業の賃金・退職金事情 平成30年版」を見ていきましょう。
60歳定年退職の方の場合
- 大学卒:1203.4万円
- 高専・短大卒:1106.6万円
- 高校卒:1126.8万円
事業規模別の定年退職のモデル退職金の額
<従業員数 10~49人>
- 大学卒:1136.0万円
- 高専・短大卒:1006.4万円
- 高校卒:1013.6万円
<従業員数 50~99人>
- 大学卒:1125.7万円
- 高専・短大卒:1049.5万円
- 高校卒:980.0万円
<従業員数 100~299人 >
- 大学卒:1516.4万円
- 高専・短大卒:1408.4万円
- 高校卒:1505.0万円
大学卒の人でも平均は1,200万円台というのがわかりますね。
老後の資産運用、老後に向けた資産運用が必要
それではこのお金は老後生活するのに足りるのでしょうか?
答えは「NO」です。
総務省が出している「家計調査年報(家計収支編)」平成29年家計の概要を見てみると、老後の生活費は月26万円。
引用:総務省 家計調査年報(家計収支編)
https://www.stat.go.jp/data/kakei/npsf.html
今後年金の額を減るということを考えて計算すると現在の日本人の平均寿命で「6,000万円」は欲しいところです。
だからこそ、資産運用は大切になります。しかし、お金を運用するとなると、皆さんはどこを思いつきますか?
大抵頭に浮かぶのは、銀行、証券会社、不動産会社などではないでしょうか。このなかで一番身近なのは銀行だと思います。はたして銀行は運用むいているのでしょうか。
次回は退職金の銀行運用した場合をお伝えいたします。
まとめ
今回は、退職金のアレコレについて解説しました。この記事のポイントは次の通りです。
- そもそも、退職金はもらえるか?→実は5社中1社がもらえていないので、会社に確認が必要。
- 退職金の平均は、大企業は高いが、中小企業は少ない場合もある。
- 中小企業の退職金は、大卒でも平均1,200万円
- 老後に必要な6,000万円には遠いので、資産運用が必要
1級FP/相続診断士 渡邉先生
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