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【賢い投資術】日本と世界の偉大な人物から学ぶ投資術

投資初心者ミナ

・日本で過去に投資で大きく成功した人物っているの?
・世界で成功している投資家から学びたいな

今回で第5回目となる「望月さん」に「投資の基本的な考え方」について聞いてみたシリーズです。望月さんは、パリで8年証券マンとして活躍し、警視庁の特別捜査官、投資の解説でラジオ日経のパーソナリティも務めていた投資の大ベテラン。いまはNPO法人の専務理事をしています。

NPO法人 専務理事 望月氏

こんにちは、元ラジオ日経「株式宅配便」のパーソナリティのムッシュです。

今回は、投資で偉業を成し遂げた2名(日本と世界)についてお話しします。

前回、5人の投資家の事例をお送りしましたが、ここまでの投資家では参考にならないという方には、本多静六(ほんだ せいろく)の話がよいかもしれません。

この人にインタビュー:望月純夫(もちづき・すみお)氏
1949年生まれ(70歳)。慶応大学法学部卒。旧・四大証券会社の1つ山一証券入社。新日本証券(現みずほ証券)の国際部(所長)としてパリに8年駐在。多数の金融商品に関して広い知識を持つ。また、警視庁(NY市警察)に、特殊捜査官として参画していた経験も持ち、多くの事例・投資手法にも精通している。

現在、経営コンサルタント。株式会社三技協顧問。NPO法人の投資クラブ支援会社「イカス」を設立。専務理事。公式サイトはこちら

元ラジオ日経「株式宅配便」のパーソナリティ。書籍「5年でお金を2倍に殖やす株式投資塾(あさ出版)」を執筆。

望月純夫Twitter @mussu104

投資で成功した日本と世界の投資家

投資で巨万の富を築いた本多静六(ほんだ せいろく)

本多静六(1866年8月11日ー1952年1月29日)は、日本の林学博士、造園家、株式投資家で、日本の「公園の父」と呼ばれ、苦学して東大教授になられた方です。

書籍 新版 本多静六自伝 体験八十五年 単
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武蔵国 埼玉郡 河原井村(現在の埼玉県久喜市あたり)の名主(なぬし=村役人の筆頭)の折原家の6男に生まれました。

ところが9歳の時に父親が急死すると同時に多額の借金が舞い込み、今までとは違った苦しい生活を強いられることになりました。しかし、学問に励もうとする心が強い彼は住み込みの書生をしながら、農業の仕事が忙しい時期には帰省し農作業に励み、この変則的な生活を3年間続けました。

その後1884年3月に東京林学校(帝国大学農科大学)に入学し、卒業時には主席となり銀時計を受け取っています(各学部の成績優秀者に対して、天皇から銀時計が授与)。

1989年に、本多敏三の娘・栓子と結婚し、婿養子となりました。ドイツでは、2つの学校に学び、その後母校の助教授、教授となりました。

造園家としては、日比谷公園(1901年)を皮切りに、北海道の大沼公園や福島県の鶴ヶ城公園、埼玉県の羊山公園、東京都の明治神宮、東京駅丸の内駅前広場等の設計・改良に携わりました。関東大震災から復興の原案を後藤新平内務大臣から依頼され、昼夜、不眠不休で作成しました。

収入の4分の1を貯蓄へ

彼は勤勉・倹約・貯蓄で、収入の4分の1は必ず貯蓄をし、貯金だけではなく、株式投資で40代の時に分散投資を開始しました。それを元手に投資で巨万の富を築きました。貯金だけでは、到底不可能なことです。そして、定年と同時に全財産を寄付しました

日々、1ページの原稿を書くことを常としたことで、370冊に及ぶ著作もあります。子供が生まれる都度、1冊の著作を開始し、その印税を養育費にもあてました。著作には、実業之日本社から「私の財産告白」、「人生計画の立て方」、「本多静六自伝体験八十五年」、三笠書房から「わが書生の秘訣」などがあります。

特に私の財産告白は、特に読むべき書籍と思っています。

ウォーレン・バフェットの投資戦略

2人目に、世界一と言われたウォーレン・バフェット(1930年8月30日ー、バークシャー・ハサウェイCEO)の投資戦略を紹介します。

史上最強の投資家バフェットの教訓
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長期投資を考えている個人投資家には最も参考となるはずです。彼の考える投資の対象は優良企業(持続可能な競争力のある企業)で最低でも20年以上にわたり確実に収益が上がる企業です。

彼が実際に保有している企業には、

  • ウォルト・ディズニー
  • コカ・コーラ
  • 髭剃りのジレット
  • チョコレートのハーシーズ
  • アメリカン・エキスプレス
  • ワシントン・ポストなど

日本人投資家でも馴染みの深い世界的に活躍する企業です。

バフェットの投資方法には大きな特徴があります。それは、彼が投資する企業は、どの企業も彼自身が利用している商品やサービスを提供しています。それだけに彼は十分な価値を見いだし信用しています。

単に投資するだけではなく、その企業の商品やサービスを利用し、わずかでもその企業の収益に貢献することが、彼の投資に対する明確なポリシーです。

バフェットの6つの投資基準

彼は、自らの投資経験から、「良い銘柄の決断は簡単だが、判断が迷うときは投資を見送る」と言っています。判断に迷うと言うことは、基本的に投資魅力が欠ける、と彼は割り切っています。

バフェットの6つの投資基準は、

バフェットの6つの投資基準
  1. 最低約60億円以上の経常利益があること
  2. 永続的に利益が上げられる企業
  3. 負債がなく、投資することで良いリターンが得られるビジネスである
  4. しっかりした経営管理ができていること
  5. ビジネス内容が理解しやすいこと
  6. 売却希望価格を提示すること

6については、個人投資家には向かないので、1~5の基準として下さい。

つまり、大きな企業で、負債が少なく、継続して利益があがっていて、しかも、経営もビジネス内容も良い企業です。ここまで揃うと将来の成長も約束されます。

とにかく良い企業を見ることです。しっかりとした目標設定で、良い投資を楽しんで下さい。「買ったら少し下がった…」そんな、一度の失敗であきらめないで下さい。失敗は成功への通過点でしかありません。

次回は、また異なる角度で学んでいきましょう。

それでは、賢い資産運用を。