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【賢い投資術】プロを上回る投資成績を出した小学生投資クラブから学ぶ投資スタイル

投資初心者ミナ

・小学生でもできた投資方法について知りたい
・投資ってやっぱりギャンブルなの?

今回で第6回目となる「望月さん」に「投資の基本的な考え方」について聞いてみたシリーズです。望月さんは、パリで8年証券マンとして活躍し、警視庁の特別捜査官、投資の解説でラジオ日経のパーソナリティも務めていた投資の大ベテラン。いまはNPO法人の専務理事をしています。

NPO法人 専務理事 望月氏

こんにちは、元ラジオ日経「株式宅配便」のパーソナリティのムッシュです。

今回は、プロの投資家の成績を上回った「小学生投資家クラブ」の話です。

アメリカ ボストン郊外に位置する「聖アグネス小学校」の投資クラブは、アメリカ投資クラブの歴史の中で輝かしい成績を収め、「聖アグネスの奇跡」と呼ばれました。

この人にインタビュー:望月純夫(もちづき・すみお)氏
1949年生まれ(70歳)。慶応大学法学部卒。旧・四大証券会社の1つ山一証券入社。新日本証券(現みずほ証券)の国際部(所長)としてパリに8年駐在。多数の金融商品に関して広い知識を持つ。また、警視庁(NY市警察)に、特殊捜査官として参画していた経験も持ち、多くの事例・投資手法にも精通している。

現在、経営コンサルタント。株式会社三技協顧問。NPO法人の投資クラブ支援会社「イカス」を設立。専務理事。公式サイトはこちら

元ラジオ日経「株式宅配便」のパーソナリティ。書籍「5年でお金を2倍に殖やす株式投資塾(あさ出版)」を執筆。

望月純夫Twitter @mussu104

小学生投資家クラブのキセキ

このクラブの運用成績は、1990年1月1日から1991年12月31日までの2年間で、市場の平均26.8%に対して、聖アグネス投資クラブは69.6%と、2倍以上のリターンを上げました。

クラスの生徒を4人一組のチームに編成し、各チームが購入する株式銘柄の組み合わせを考え、チームごとに競争をさせることで、今回のような素晴らしい成績を得ました。

なお、同時にスタートした教師チームの成績は生徒チームに及びませんでした。世間の常識や、大人になるまでに培った知識が逆にアダとなったのかもしれません。

成功の秘訣は「何をしている会社なのか?」

生徒達が重視したのは意外なポイントです。投資する企業が「何をしている会社なのかという説明がしっかりできることでした。この投資スタイルは前に紹介した世界一の投資家バフェットに共通するものです。

小学生投資クラブの投資への考え方

それ以外に、小学生投資家はどんな考え方で株式投資に臨んだのでしょうか。彼らの意見を聞くと、次の通りです。

小学生投資クラブの投資への考え方
  1. 良い会社はたいてい毎年配当を出す
  2. 損をするのはあっという間だが、儲かるには時間がかかる
  3. 株価で決めるのではなく、経営が良いと思う企業を選ぶ限り、株式投資はギャンブルではない
  4. 株式投資では大きく設けることもあるが、同様に損することもある
  5. お金を注ぎ込む前に、その会社を調査しなければならない
  6. 株式市場に投資をするときは、いつも分散投資をするべき
  7. 複数の会社に投資をしなさい。選んだ5社のうち、1社は素晴らしく値上がりをし、1社は本当にひどく、あとの3社はまずまずになるから。
  8. 銘柄に惚れるな、常に自由な発想を持て
  9. ただ買うだけではいけない、調査をすべきだ。
  10. 公共株(電力・ガス・鉄道)を買うのは、高い配当を得ることでよいことだ。しかし、儲かるのは成長株だ。
  11. 株が下がったからといって、もう下がらない訳ではない。
  12. 長期間では、小型の株を買うのが良いことだ。
  13. 安いからというだけで株を買うべきではない、その会社をよく知ってから買え

小学生達からは、上記のような貴重な意見が続々出てきました。

株式投資はギャンブル?

日本では「株式投資はギャンブル」ととらえられる面がまだまだあります。しかし、彼らが言うように「経営の良さ」で判断する投資はギャンブルではありません。

そして、ただ買うだけではなく、自分できちんと調査をすべきなのです。

日本の子供達だけではなく、多くの投資家にとっても、自分たちの生活に密着した株式市場について勉強できる機会があれば、何と素晴らしいことではないでしょうか。あなたの身の回りにも成長企業はあるはずです。

あなたと知恵と勇気(決断)が、お金を生み出してくれる、それが株式投資です。

次回は、また異なる角度で学んでいきましょう。

それでは、賢い資産運用を。