ここでは、ETF(上場投資信託)について解説します。
ETFは、上場投資信託のことで、Exchange Traded Fundの略です。
投資信託を証券取引所に上場させたものです。現在、約6,000種類のETFが世界中の証券取引所に上場しています。
ロボアドの資産運用は、いくつかのETFを売り買いして運用していることが多いです。
そもそも、投資信託とは?については、こちらをご覧ください。
投資信託とは?ざっくり特徴をまとめると
ETFは、投資信託が上場して、市場で取引できるようにしたものです。そのため、投資信託とほぼ金融商品の性質となります。
- ETFは、上場投資信託のことで、Exchange Traded Fundの略
- ほとんどのETFは株価指数などの指数(インデックス)に連動するように構成・運用
- 投資信託とほぼ同じ性質の金融商品
ETFと投資信託の違い
投資信託との違いを整理すると次の通りです。
- 投資信託が非上場で、ETFが上場
- 取り扱っている証券会社でしか買えない投資信託に対して、株と同じように、市場でETFを購入できるので取引が簡単
- 取引所に上場するにあたり、取引所の審査を通過している信頼のおける投資信託
つまり、投資信託を審査して、取引所に上場させ、より簡単に売り買いできるようにしたものです。
個別株とETFと投資信託の違い
個別銘柄(株) | 投資信託 | ETF | |
---|---|---|---|
上場の有無 | あり | なし | あり |
買う場所 | 証券取引所 | 販売会社 | 証券取引所 |
価格 | 市場価格(リアルタイム変動) | 基準価格(1日1回設定) | 市場価格(リアルタイム変動) |
手数料 | 低い(取引所手数料のみ) | 高い(信託手数料) | 低い(信託手数料、投資信託より安い場合が多い) |
分散投資の難易度 | 手間と多額の資金が必要 | 少額から可能 | 少額から可能 |
メリット
ETFのメリットは、買ったり売ったりが簡単で手数料も安い点です。
(投資信託は、証券会社によって売買にかかる一定の日数が存在します)
投資信託の価格は、取引よって変化し、日々確認できるものの、1日に1回計算されるだけです。一方、ETFは取引時間はリアルタイムに価格が変動し、リアルタイムで取引が可能です。
- ETFを利用すれば世界中の様々な投資対象に投資可能
- 中身は、投資信託と同じ、株式・債券・不動産・コモディティ(商品)など
- 投資信託より、低コストで分散投資することが可能
例えば、通常は、日経平均に投資したい場合に「日経平均」という個別株はないので、それを構成しているトヨタやユニクロといった個別株を購入する必要があります。しかし、個別に買い集めるとなると、かなりの資金が必要です。ユニクロ1つでも450万円以上必要です。
ETFの中には、日経平均と同じ動きをするように、まとめたパッケージ(ETF)があるので、それに投資することで、日経平均に投資することもできます。
まとめ
ETFは、
- 少額から投資でき、
- 簡単に分散投資が可能で、
- インデックス(平均)に連動させることでリスクを抑えることも可能で、
- なおかつ、投資しにくい商品にも投資でき、
- 手数料が投資信託より安い
という点から「金融商品における20世紀で最大の発明のひとつ」とも言われています。
このメリットの多い、ETFをポートフォリオの構築に活用することで、効果的なロボアドの運用を実現しています。