ここでは、投資はギャンブルか?という疑問について解説します。
「投資ってギャンブルでしょ?」なんて話が出ますが、実際どちらでしょうか。
投資ってギャンブルでしょ?
投資は、賭け事なのでまぎれもなく「ギャンブル」です。
ただ、話をここで終わらせてしまうともったいなのです。
株式投資している人からすると、この先の事実を伝えたいと思いますが、「ギャンブル」で片づけられてしまい話が終わってしまうのです。
「宝くじ」「株式投資」では「期待値」が全然違う
宝くじは集めたお金の50%を寄付金や手数料にあてています。そのため、皆から集めたお金の残り50%が当選金となります。
つまり、半分は手数料ですでに負けているということなのです。
この状態を期待値0.5と言います。期待値は、1.0を投資して
、何回も試行したら平均でどれだけ増えるか?というものです。
例えば、期待値がそれぞれ次の値なら
- 期待値が「1.0」なら何度も繰り返してもそのまま
- 期待値が「1.1」なら何度も繰り返していくと少し増える
- 期待値が「0.9」なら何度も繰り返していくと少し減る
- 期待値が「0.5」なら何度も繰り返していくと半分になる
つまり、宝くじは何度も繰り返していくと、平均で勝率が半分になるということです。
期待値は、運営側の取り分によって変わってきます。
これが「控除率」「胴元取り分」「寺銭」「ハウスエッジ」などと呼ばれますが、ギャンブルによって比率が異なります。
ギャンブルによって異なる胴元取り分
ウィキペディアにも記載されていますが、各ギャンブルの胴元取り分は、決まっています。そして、宝くじが最も高い控除率(手数料)で、株式がもっとも安い控除率です。
- 宝くじ – 55%
- スポーツ振興くじ(toto) – 50%
- 競馬 – 20〜30%
- オートレース – 30%
- パチンコ、パチスロ – 平均10%〜15%
- アメリカンスタイルルーレット(ラスベガスのカジノ) – 5%
- 株式 – 0.1%(ネット証券なら10万で100円程)
<参考>控除率 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%A7%E9%99%A4%E7%8E%87
「投資」が持つ他のギャンブルにはない「分配金」「配当」
企業へ投資する株式投資は、企業の成長のために投資するので、投資家への分け前として、1年に1, 2回ほどの配当(銀行の利息のようなもの)がもらえる仕組みがあります。0%~4%ほどの利率です。
また、不動産投資(REIT)も、分配金という仕組みがあり0~7%程の還元があります。
この点が、賭け事でありながら、他のギャンブルとの違いです。
この還元があるため、株の期待値は1.0を上回ることとなります。
つまり、長期でかけ続けると、期待値が高いので、その分だけ、期待値がどんどん増えていくのです。短期では上下するかもしれませんが、長期的な視点で勝つことが期待できます。
さいごに
株など投資は、ギャンブルですが、企業へ投資し、企業が生産活動によって商品・サービスを提供し、企業自体が成長しているためにその成長分が価値上昇となり、一般的に期待値は1.0以上といわれています。これが株式の投資の魅力です。長期で持つ程、このメリットを得られる可能性が高いのです。