FOLIO ROBO PRO(ロボプロ)徹底解説!真のAI搭載か?メリット・デメリット

THEOを運営するお金のデザイン本社に乗り込んで、強みを聞いてきた件

元グーグル株式会社ブランドコミュニケーション統括部長で、現在、株式会社お金のデザインのCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)を務める「馬場」さんより、お話いただきました。

投資初心者ミナ

THEOって何がすごいのですか?
元々は超大口のお客様に提供していた「質の高い資産運用代理サービス」をルール化して、個人でも利用できる少額の運用サービスとして提供ところです。ここ2年ほどで利用者はどんどん増えています。

馬場さん

ここからは、馬場さんに解説いただいた要点をまとめています。

MEMO

THEO+docomoの特設サイトにて、docomo回線ユーザー向けのキャンペーンがスタートしました。こちらもあわせてどうぞ
~リスクだらけの時代に、ロボアドでお金を守る・攻める戦略~

THEOとは?

THEO (テオ)は、株式会社お金のデザインが運用するロボットアドバイザーです。
ロボットアドバイザーとは、ルールに基づいて、資産を運用する投資サービスです。

株式会社「お金のデザイン」が運用していて、「人とお金の新しい関係を創る」というミッションを掲げて、3つの創るに取り組んでいます。

  • 人にとって”本当に使いやすい”を創る
  • お金に支配されるのではなく、人がお金をコントールする状態を創る
  • 人がお金を通じて、新しい世界とつながる道 を創る

ちなみに、名前は、天才ゴッホに精神面・金銭面で献身的に寄り添った弟の「テオ」の名前から付けています。

運営会社メンバーの出身はバラエティ豊かで、野村證券、ソロモンブラザーズ、バークレイズ、モルガンスタンレー、Google、マイクロソフトと世界の大手投資会社が並びます。親会社はなく、独立会社として、新生銀行やNTTドコモ、第一生命から出資を受けています。

海外ETFで運用し、年間の手数料は1.0%と低コストです。

2018年5月よりAIアシスト搭載

2018年5月より、AI(人工知能)を使って、一定期間後に大きく下落するか判断し、投資構成を組み替える機能が搭載しています。
世界中のニュースやSNSなどの膨大な自然言語情報から作成される人の心理指数と市場データをもとに、機械学習し、ポートフォリオの大きなマイナスリターンを防ぐように支援します
(2017年に受賞したノーベル経済学賞の「行動経済学」の理論も取り入れているようです)

ただ、2018年5月搭載されたばかりなので、発動はしていないとのこと。

AI搭載機能は、THEOが初でまだTHEOだけです。

馬場さん

ロボットアドバイザー23社中でサービス開始はTHEOが2番目

現在、ロボットアドバイザーは23社が登場していますが、エイト証券の8Now!が2015年5月にロボットアドバイザー第1号としてスタートし、テオは、2番目の2016年2月にスタートしています。

ロボットアドバイザーの歴としてNo.2です。
しかも、ロボットアドバイザーではない、人の手によるETF運用(ETFラップ口座)は、エイト証券よりも昔の2014年11月から実施しているため、先駆者でもあります。

京大教授で、年金の運用メンバー「加藤康之教授」が監修

運用開始から京都大学で金融工学、ファイナンス理論、投資理論を先行する「加藤康之教授」が監修しています。

野村総合研究所に新卒で入社し、米国法人、英国法人、センター長、執行役員を経て、京都大学教授となった経験豊富な人物です。

なんと、世界的にも巨大な資金を運用する「年金運用団体(GPIF)」の運用メンバーでもあります。

「スマートベータ」って何?

そんな加藤教授が、監修の「THEO」が採用する投資アルゴリズムが「スマートベータ型」の運用です。

スマートベータ(指標)とは、単に、市場平均に追随するインデックス(指標)ではなく、全体からより優良(スマート)な企業を集め、より良い投資先(ベータ)に限定した指標です。

スマートベータ型の運用はそれらの指標に追随する企業に限定した投資信託に、投資する運用手法です。

スマートβの解説は こちら

【投資解説】スマートベータ戦略、スマートベータ型ETFとは?

テオは「W(ダブル)ノーベル賞!?」

アメリカの経済学者ウィリアム・F・シャープ教授は、多くの金融実務や個人投資家が取り入れる現代ポートフォリオ理論のもととなる「資本資産価格モデル」(Capital Asset Pricing Model;CAPM)を構築し、1990年、ノーベル経済学賞を受賞しました。

「資本資産価格モデル」は、ほとんどのロボットアドバイザーが、基本アルゴリズムとして取り入れる運用手法です。

また、2017年のノーベル経済学賞を米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授しました。
彼は、行動経済学でノーベル賞を受賞しています。これは「長期的には、人は合理的な行動をとるものの、短期的にバカな行動もとる」として、大衆心理がどのように働いているのか考える行動経済学です。

行動経済学の1つである「規模の小さい企業は、投資先として過小評価されやすい」という傾向は、スマートベータ指標の1つでもあります。そのため、スマートベータ型の運用を取り入れることは、ノーベル賞の理論を取り入れたという見方もできます。

つまり、THEOは、2つのノーベル賞の理論を取り入れたロボットアドバイザーというわけです。

個人向けだけではなく、機関投資家も導入

運用会社の「お金のデザイン」は、「ARCA GLOBAL ASSET」というブランドで、機関投資家向けに運用を引き受けています。運用の手法には、THEOのアルゴリズム運用が使われていて、機関投資家向けにあわせて、カスタマイズしています。

個人だけではなく、法人も利用する信頼のおけるサービスということなのかもしれません。

投資初心者ミナ

多くのお客様を扱う金融機関も導入する運用手法です。

「NTTドコモ」と「THEO」の提携が開始

大手携帯キャリア「NTTドコモ」が「THEO」との提携を開始しました。
docomoユーザーが簡単に資産運用できるサービスの提供や、docomoポイントを運用できるというサービスの提供が、まずはスタートしていますが、これにより利用するユーザーはどんどん伸びています。

NTTドコモとTHEOの提携で得られる利用者メリット

  • 積立投資やお釣りの投資ができる
  • docomoのdポイントがたまる(100万円で年1800ポイント)
  • docomoのドコモ口座(2018年7月開始)からクイック入金ができます。

ポイント投資は、貯まったdポイントで資産運用のシミュレーションができるサービスです。
シミュレーションといっても、実際にポイントが増えていきます。これは面白いです。

投資初心者ミナ

何より、docomoを使っている人の資産運用意識が高まるので良さそうですね。

経済産業省によりベンチャー企業支援プログラム「J-Startup」に認定

ロボットアドバイザーの中では、唯一、「お金のデザイン」が、J-Startupに認定されました
「J-Startup」とは、経済産業省が日本のベンチャー企業を世界進出に向けて支援するプログラムです。1万社のベンチャー企業から「メルカリ」「ビズリーチ」など92社選出されています。

募集は、上位ベンチャー投資家、大企業の担当から「推薦」で行われ、外部の審査委員会にて、厳正な審査の結果、認定されます。

これにより大企業や大型投資家、政府関係機関の支援が、スピーディかつ適切に行われます。

投資初心者ミナ

日本政府のお墨付きってことですね。

画面設計は、2017年グッドデザイン受賞

2016年2月から運用が開始し、2017年に「難しい資産運用をぐっと身近にする」というサービスモデルでグッドデザインを受賞しています。
スマートフォンアプリの使い勝手もよく、デザインについては申し分がないです。

テオ解説動画

THEOって何?という部分を3分以内で解説しています。

THEO ブランド動画

素敵なブランド動画です。
日本人は、忙しい!だから資産運用は、自動運用サービスにおまかせ!というメッセージが込められた動画です。

さいごに

ロボットアドバイザーと聞くと、「ロボットに運用まかせて大丈夫?」となりますが、その運用手法は、古くから大手機関投資家が採用してきたものでした。元々は大口の投資家に向けてきたラップ口座というのが、個人向け(小額投資家向け)に進化したサービスというこもあり、投資運用も信頼のおけるもののようです。

20代、30代の忙しい人には、貯金に代わる資産運用方法として、かなりお勧めであることはわかりました。

今回のお話で、FacebookなどのSNSサービスがそうであったように、20代、30代にサービスが浸透していき、いずれ50代、60代も含めた世間全体が利用するような時代の流れが見えました。

詳しくは、THEO公式サイトへにて

MEMO

THEO+docomoの特設サイトにて、docomo回線ユーザー向けのキャンペーンがスタートしました。こちらもあわせてどうぞ
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